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2液型シリコーン系ウレタン樹脂塗料EKソリッドL・EKソリッドR
ソリッドR+ソリッドL 錆の上から塗装できる。
ソリッドRに含まれるシリコーン樹脂成分の硬化反応である加水分解反応により、錆に残存する水分を吸収し、その後の脱水縮合反応で、吸収した水分を塗膜外に放出します。
この状態でガラスフレークを含有するソリッドLを塗り重ねることにより、錆の進行を抑制するメカニズムです。浸透性の高いソリッドRで錆に含まれる水分を除去して錆を固定化させ、環境遮断効果に優れたソリッドLで腐食因子をシャットアウトして錆の進行を抑制します。
【適用箇所】
塗り替えや補修時の素地調整は3種ケレン程度で使用できます。
崩れ落ちる錆は全て除去する必要があります。
錆の巣穴等があり(孔食)動力工具での素地調整を十分にできない箇所に好適です。

EKソリッドLとは
- VOCを極限まで低減
- 有機溶剤をほぼ含まない2液型シリコーン系ウレタン樹脂塗料です。ホルムアルデヒド放散量も不検出(7日後)で安全性に優れます。鋼材・FRP・コンクリート等に塗布でき調色可能です。
- 緻密な塗膜とガラスフレークによる環境遮断効果
- 水蒸気透過阻止性に優れ、塩素イオン透過度の低い特性を持つ樹脂に、ガラスフレークを含有することによるラビリンス効果(迷路効果)との相乗効果により、通常であれば素地・下塗りにまで透過してくる腐食因子を強固に遮断して被塗物を保護します。
- 耐候性にも優れている
- 促進耐候性(キセノンランプ)1000時間試験結果でも光沢保持率85%・白亜化0%と優れた耐候性も兼ね備えており、屋外で腐食の厳しい環境での使用に好適です。
- 3種ケレン程度で使用可能
- 塗り替えや補修時の素地調査は3種ケレン程度でも使用できます。
下地がある程度処理されている場合(錆は残るもののある程度平滑処理された箇所)に好適です。
EKソリッドRとは
- VOCを極限まで低減
- 有機溶剤をほぼ含まない2液型シリコーン系ウレタン樹脂塗料です。鉄内部に侵食した不均一な錆の上から塗布して固定化させ下地を作ります。素地調整を低減します。
- 素地調整の負担を低減
- 低分子シリコーンん含有の浸透性の高い樹脂により赤錆に直接塗布して錆を固定化します。
ソリッドLと組み合わせることにより錆が鉄内部に侵食している状態でも塗布出来ます。
※ソリッドRのみでの使用は推奨しておりません。ソリッドLと塗り重ねてご使用ください。
硝子フレークによる迷路効果、EKソリッドL塗膜断面写真
EKソリッドL性能(塗膜試験結果)
性能一覧 | 製品概要 | 試験方法 | |
---|---|---|---|
塗料のタイプ | 2液型シリコーン系ウレタン樹脂 | - | |
特性 | ガラスフレーク混入による環境遮断効果 | - | |
粘度 | 348mPa・s(23℃50%RH) | JIS K 5400-4-5 | |
密度 | 1.29±0.1g/cm3 | JIS K 5600-2-4 | |
加熱残分 | 89wt%(85±2) | JIS K 5601-1-2 | |
耐屈曲性 | 直径2mm(最小)で異常なし | JIS K 5600-5-1 | |
耐衝撃性(Dupon式) | 1/2インチΦ 500g×50cm | JIS K 5600-5-3 | |
付着性(碁盤目試験法) | 100/100分類0(2mm幅100マス) | JIS K 5600-5-6 | |
付着強さ(引っ張り試験) | 6~10MPa | JIS K 5600-5-7 | |
引っかき硬度(鉛筆法) | 2H | JIS K 5600-5-4 | |
乾燥時間 | 指触6~8時間(23℃ 50%RH) | JIS K 5600-1-1 | |
標準塗布量 | (165g)/m2(素材により変動) | ハケ塗り | |
WET/DRY比 | 1.3 | - | |
A剤 | B剤 | 試験方法 | |
外観 | 各色 | ライトストロー透明液 | 目視 |
塗膜外観 | 各色 | 目視 | |
ホルムアルデヒド放散量 | 不検出(測定下限値:0.030mg/L) | JIS K 5600-4-1七日後 | |
水蒸気透過阻止性 | 15g/m2・24h | JIS Z 0208-4-1 | |
塩素イオン透過度 | 定量下限(0.7×10-3mg/cm2・日)以下 | JWWA K 143 | |
促進耐候性 | 外観:異常なし/白亜化:等級0 | JIS K 5600-7-7 | |
光沢保持率:85% | 試験時間1000h | ||
耐水性 | 異常なし | 室温下14日間浸漬(自社試験) | |
耐酸試験 | 異常なし | 2%硫酸に20℃で3日間浸漬(自社試験) | |
耐アルカリ性 | 異常なし | 飽和石灰水20℃に3日間浸漬(自社試験) | |
耐トルエン性 | 異常なし | ドロップテスト1ml(自社試験) |
EKソリッドR性能(塗膜試験結果)
性能一覧 | 製品概要 | 試験方法 | |
---|---|---|---|
塗料のタイプ | 2液型シリコーン樹脂被覆剤 | - | |
特性 | 錆に浸透して固定化させる(ソリッドL上塗り必須) | - | |
粘度 | 29mPa・s(23℃50%RH) | JIS K 5400-4-5 | |
密度 | 1.08±0.1g/cm3 | JIS K 5600-2-4 | |
加熱残分 | 81wt%(80±3) | JIS K 5601-1-2 | |
耐屈曲性 | 直径2mm(最小)で異常なし | JIS K 5600-5-1 | |
耐衝撃性(Dupon式) | 1/2インチΦ 500g×50cm | JIS K 5600-5-3 | |
付着性(碁盤目試験法) | 100/100分類0(1mm幅100マス) | JIS K 5600-5-6 | |
引っかき硬度(鉛筆法) | 2H | JIS K 5600-5-4 | |
乾燥時間 | 指触4~6時間(23℃ 50%RH) | JIS K 5600-1-1 | |
標準塗布量 | 50~100g/m2(素材により変動) | ハケ塗り | |
WET/DRY比 | 1.3 | - | |
ホルムアルデヒド放散量 | 不検出(測定下限値:0.030mg/L) | JIS K 5600-4-1七日後 |
EKソリッドL・ソリッドR標準塗装仕様
工程 | 材料・調合 m2あたり |
施工用具・条件 | 塗回数 | 乾燥時間 (23℃) |
使用量 g/m2 |
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素地調整 | 被塗面の油脂・水分・塵埃などの有害な不純物は完全に除去し、乾燥した清浄な面とする。 付着力の無い浮き錆は除去すること。 目的に合わせて1種~3種ケレンを実施すること。 |
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ソリッドL 2回塗 |
A剤:0.6kg B剤:0.4kg |
ハケ・ローラー・スプレー | 2 | 指触6~8h 硬化24h |
340(170×2) |
ソリッドR + ソリッドL (計3回塗) |
A剤:0.4kg B剤:0.6kg |
ハケ・ローラー・スプレー | 1 | 指触4~6h 硬化24h |
100 |
A剤:0.6kg B剤:0.4kg |
ハケ・ローラー・スプレー | 2 | 指触6~8h 硬化24h |
340(170×2) |
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