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1液型長期重防錆塗料EKワンZ
EKワンZは環境にやさしい【錆びない】塗料です。(特許出願中)
EKワンZは、亜鉛末など2種類の金属粉とバインダーとして有効成分100%の無溶剤型シリコーン樹脂より構成される1液常温硬化タイプの無機防錆塗料です。
ジンクリッチによる防錆機能とシロキサン結合塗膜による耐候性など、下塗り~上塗りに必要な機能を兼ね備えているため、EKワンZ1層で鉄を様々な腐食劣化から守ります。
長期防錆防食効果、施工性向上、周辺環境への影響抑制。その優れた品質は国土交通省NETIS登録技術として掲載されています(NETIS登録番号 KK-210051-A)。

特徴
- 防錆メカニズム
- 鉄素地に直接塗装することで、塗膜中の金属粉が身代わりとなる犠牲防食作用と、その作用を最大限引き出す樹脂成分により鉄を腐食から守ります。メッキのように施工場所や被塗物の大きさを問わないので、屋外・屋内問わず施工でき、大型鋼構造物から小物まで腐食から鉄を守ります。
- 塗膜性能
- 防錆性能としてEKワンZ乾燥塗膜厚80μm1回塗りで溶融亜鉛メッキHDZ55(付着量550g/㎡)と比較して、同等以上の防錆性能が得られます(キャス試験結果での比較)。
物性性能として4Hの塗膜硬度であり、9MPa以上の付着力(最高値)があります。さらに400℃5時間での耐熱試験もクリアしております。
- 環境への配慮
- 有機溶剤を使用しておらずホルムアルデヒド放散量(7日後)も不検出であり、またPRTR該当物質も含まない環境に配慮した無溶剤型塗料です。
塗膜断面写真
※黒い空隙は研磨時における亜鉛末の滑落によるものです。
塗装工程
- 素地調整
- 通電性を確保するため、新設・既設(補修目的)ともISOSa2.5以上の処理、又は旧塗膜・赤錆やミルスケールの十分な除去を行います。黒皮皮膜がある場合はディスケール(ブラスト処理等)が必要です。
(注意)エアブロー・ウエス・IPA等で水分・油分・ケレンダスト等を除去して下さい。
- 塗料の攪拌
- 金属粉の沈殿やかたまりが無くなるまで全体が均一になる様、充分に攪拌します。
※モーター攪拌推奨
- 塗装(塗装方法)
- スプレー・ハケ・ローラー塗りが出来ます。
※希釈の必要はありません。(粘土が上がった場合のみ無水エタノール使用)気温23℃湿度50%の条件下であれば塗布後、約2時間でタックフリー(指につかない程度)乾燥します。また、同条件下であれば、約5~7日間で化学反応(脱水・縮合反応)により形成硬化します。
塗膜厚は60~120umが最適です。
※ドライ膜厚80um推奨
※常時攪拌推奨
仕様
- 【スプレー塗装の場合】
- 【刷毛塗りの場合(ローラー塗り可)】
塗装工程 | 塗料名 | 使用料 g/m2 | 回数 | 塗装方法 | 目標膜厚um | |
---|---|---|---|---|---|---|
工場 | 素地調整 | 製品ブラスト ISO Sa2 1/2 SPSS Sa2.Sh2 動力工具処理 ISO St3 SPSS Pt3 |
||||
間隔 | 4時間以内 | |||||
下塗 | EKワンZ | 340 | 1 | ハケ ローラー |
80 | |
EKワンZ | 600 | 1 | スプレー | 80 | ||
間隔 | 2日~10日(ただし上塗りが必要な時に限る) |
- ■素地調整は旧塗膜(活膜含む)・黒皮・赤錆の十分な除去を行ってください。
- ■黒皮皮膜がある場合はディスケール(ブラスト処理等)が必要です。
- ■腐食環境が著しく懸念される箇所への適応は乾燥塗膜で150μmを上限とし施工を行って下さい。
- ■使用量の加算率は塗膜対象面積が100㎡未満の場合は25%となります。
キャス試験結果
キャス試験テストピース 試験機関13日間(312h) 日本塗料検査協会 西支部にて | ||
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EKワンZ | 溶融亜鉛鍍金(HDZ55) | 他社無機ジンクリッチ塗料 |
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EKワンZ(80μm)は亜鉛アルミの犠牲陽極反応による一部白錆(亜鉛の白化)のみで赤錆は発生していません。溶融亜鉛メッキHDZ55は、ほぼ全面に赤錆が確認できます。他社無機ジンクリッチ塗料(75μm)も一般部・カット部共に赤錆が確認出来ます。
キャス試験環境や試験期間、比較対象である溶融亜鉛メッキHDZ55(重防食メッキ仕様)の腐食具合から、EKワンZはおよそ40年以上の耐食性があると自社算出しました。(40年後のシュミレーション)
- ■キャス試験結果報告書
■キャス試験溶液内容
項目 | 試験中 |
---|---|
塩化ナトリウム濃度(g/l) | 50±5 |
塩化第二銅濃度(g/l) | 0.26±0.02中 |
PH | 3.0~3.2 |
噴霧量(ml/80l/h) | 1.5±0.5 |
試験槽内温度(℃) | 50±2 |
塩水タンク温度(℃) | 50±2 |
空気飽和器温度(℃) | 63±2 |
圧縮空気圧(℃) | 70~167 |
性能(試験結果)
性能一覧 | 製品概要 | 試験方法 日本塗料検査協会 |
---|---|---|
塗料のタイプ | 1液型無機シリコーン樹脂厚膜防錆塗料 | - |
特性 | 鋼構造物・ステンレス材の長期防食 | - |
色相 | グレー | 目視 |
粘度 | 667mPa・s (23℃ 50%RH) | JIS K 5600-4-5 |
密度 | 2.87±0.1g/cm3 | JIS K 5600-2-4 |
加熱残分 | 89wt% | JIS K 5601-1-2 |
耐衝撃性(Dupon式) | 1/2インチΦ 500g×50cm異常なし | JIS K 5600-5-3 |
付着性(碁盤目試験法) | 25/25分類1(3mm幅25マス) | JIS K 5600-5-6 |
付着強さ(引っ張り試験) | 5~10MPa(23℃ 50%RH) | JIS K 5600-5-7 |
引っかき硬度(鉛筆法) | 4H | JIS K 5600-5-4 |
耐加熱性 | 400℃・5h(異常なし) | JIS K 5600-6-3 |
乾燥時間 | 指触2~3時間(23℃ 50%RH)完全硬化5~7日 | JIS K 5600-1-1 |
標準塗布量 | 340g/m2(ハケ・ローラー) | - |
WET/DRY比 | 1.2 | - |
ホルムアルデヒド 放散量 |
不検出(測定下限値:0.030 mg/L) | JIS K 5601-4-1 七日後 |
キャス試験 | 赤錆・ハガレ・フクレ無し(試験期間13日間) | JIS H 8502 |
- 仕様情報
- 図面/照度図
- オプション